これだけは知っておきたい世界の民族柄10選【民族柄の基礎知識(3)】
冬になると欲しくなる民族柄のアイテム。でも柄の違いやその意味って、意外に知らないよね?
モン刺しゅう mon'sembroidery
●原産国…タイ、ベトナムなど
●発祥時期…不明(紀元前1500年頃?)
●使用民族…モン族
●発祥時期…不明(紀元前1500年頃?)
●使用民族…モン族
近代化が進む東南アジアで今も残る山岳民族の技術
中国から東南アジアに移住し、「モン族」と名乗った民族の伝統的な刺しゅう。クロスステッチと藍染めを基本にする工芸品で、象の足跡を象ったと言われる独特の渦巻き模様が特徴的。なお「メオ」とも呼ばれるが蔑称なので注意。
ゲーリー gary
●原産国…ネパール
●発祥時期…不明
●使用民族…特定の民族なし
●発祥時期…不明
●使用民族…特定の民族なし
カラフルな組み合わせのネパール原産の厚手生地
フェアアイル柄を思わせる幾何学的でカラフルな配列のデザインと、厚みのある素材感が特徴的なネパールの伝統的な生地のことで、転じてその柄を指す。特定の民族が作った柄ではないが、市場など現地に深く根づいている。
ハレ・ラマ harerama
●原産国…インド
●発祥時期…不明
●使用民族…ヒンドゥー教徒全般?
●発祥時期…不明
●使用民族…ヒンドゥー教徒全般?
ヒンドゥー教のお経やインドの神様をデザイン
ハレ・ラマとは、インドの国教であるヒンドゥー教のマントラ(呪文)の一部であり、「ラマ」はヴィシュヌ教のことを指す。最近のファッション用語では本来の意味をやや離れてお経や神様をデザインした柄の総称になることも。
カンガ kanga
●原産国…東アフリカ全般
●発祥時期…19世紀ごろ
●使用民族…スワヒリ族など
●発祥時期…19世紀ごろ
●使用民族…スワヒリ族など
アフリカで生まれたニューフェイス民族柄
ケニアを中心に民族衣装として使われる綿製の布の名称であり、そこで使われる柄のことを指す。カンガとはスワヒリ語でホロホロチョウのことで、それをデザインした布のことをカンガと呼ぶようになったと言われる。